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着物・帯の製造に関して
着物や帯というのは昭和中期までほとんど個々の職人の世界で、お客さんや問屋からの注文を受けて「手書きの1点ものを1年に1点つくる」という細々とした規模のものでした。
例えばお客さんに「冬に着たいから雪景色が入った着物が欲しいわ」と言われたら、町中を走り回って雪の入った図案を書いて来て、「これでどうでしょう?ちょっとここに松でも入れましょうか?」と相談をいたします。 そうしてできた下絵を着物に書いて「では色はどんな色がいいでしょう?」といった具合に、一枚作るのに膨大な時間をかけていました。
問屋から発注が来た場合も同じで「今年のシーズンに向けてこんな着物を作りたい」と言われると、そこから作り始めます。 六文字屋半兵衛さんが創業した江戸時代から昭和初期までは、皆が着物を身につけていた時代ですが、きちんとした形の立派な着物を身につけられるのは、貴族や将軍など裕福な身分の人々だけ。 それが昭和30〜40年代、第二次世界大戦後の復興で庶民がお金を持ち個人の自由が手に入った時代、「一度はちゃんとした着物を着てみたい」と皆が争って着物を購入し、フォーマルな着物や帯が大ブームに。 その頃から着物は庶民の生活の上でも欠かせないものとなったのです。 華やかなデザインの帯には、金糸や細金箔がふんだんに使われており、金糸や金箔は帯の重要な素材の一つなのです。
